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大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

大塚国際美術館での出来事(安部)2016年9月1日 木曜日

お盆に大塚国際美術館へ行ってきました。
行かれたことがある方も多いかと思いますが、大鳴門橋を渡ってすぐの風光明媚なところにある美術館で、初めて行ったのは学生の時だったでしょうか、その大きさに圧倒されたものです。
日本で2番目に入館料が高い美術館でありながら、年間約22万人が来館しているそうです。

どことなく要塞のような雰囲気も醸し、「もしかして山が割れてロケットが発射されるくらいのカラクリがあるかも…」との妄想が男心をかきたてます。
しかし行くたびに感じているということは、二十年来、発想が変わっていないということでしょうか。

写真①

 

■去年の出来事
何を隠そう去年も同時期に来ているのですが、特に「美術館大好き人間!」というわけではなく、実は去年は、館内で息子(3歳)がムカデに噛まれるというハプニングがありました。
これだけ自然あふるる場所なら仕方がないと思いつつも、ムカデに噛まれることがどれほど危険なことか、全くわからない都会っ子(?)の私としては、いきなり火が付いたように激しく泣き出す息子を前に、心配になっていきます。

問題のムカデくん。たいして大きくはないものの強そう。

写真②

その時の男性スタッフの方の対応が素晴らしいものでした。館内の医務室で応急処置を施してもらっている間に、
逃げていったムカデを迅速に確保、お盆でお休みが多い中、診察ができる病院を探し出し、、
ドクターにムカデのサイズや特徴を伝え、伝聞で現状や影響の範囲等を教えてもらいました。
そして「私が責任を持ってお連れしますので、お父さんとお嬢さんはどうぞ館内でお待ちください」
そう言うと嫁さんと息子を車で病院まで送迎し、治療を受けさせてもらいました。
幸い大事にはいたらず、その後は息子も元気そのもの。

更に帰り際には
「毎朝スタッフ全員で館内のムカデチェックを行っているのですが…本当に申し訳ありません」
との再度のご丁寧な謝罪とともに
「とんだアクシデントでお楽しみになれなかったと思いますので」
と次回使える入場券まで頂戴してしまいました。

この事故は決して美術館の責任ではないですし、病院を確保してもらった時点で既に、ありがたいなーと思っていた私は、一連の対応に関心しました。
てっきりムカデのアクシデントはよくあることで、対応がマニュアル化されているのかと思いきや、今年刺されたのはうちの息子だけというのを聞いて、またびっくり。滅多にあることではないようです。
もしかすると、車の送迎等も現場の判断かもしれません。
いやー、対したもんだと、すっかりいい気分で美術館を後にしたことをよく覚えています。

 

■大塚国際美術館の良さ
それから1年後。
せっかく頂いた入場券を使わせてもらい再度行った次第です。

この美術館がいいのは、仰々しい柵なんてものはなく作品との距離が近いこと。
思いっきり近くで見てもいいし、なんなら触ってもいいし、写真も取り放題だし。

写真③

さらに、この広さ。
美術館に行ったはいいものの、長時間並ぶ必要があったり、注目作品の前では交通誘導係がいたりして、
遠くからチラっとだけしか見ることができなかったり…ということがなく、マイペースで見たいものを見たいだけ自由に鑑賞できるのが嬉しい。

そして小学校3年生の娘でも「これ知ってる!」と言える作品が満載で、「有名どころ一同に集めてみましたっ」という品揃え。
前菜でも盛り合わせが大好き、お酒でも飲み比べが大好き、そんな私の好みにもぴったり。

これらはすべてレプリカ&陶板焼きで再現しているからこそできること。
レプリカという一見ネガティブな要素を、逆手に取るようにベネフィットに変えているのが見事。

 

■偶然の再会
と、今回もしっかり楽しみ、ゲージュツをわかった顔して説明文を読んでいる自分に酔いしれ、満足して帰ろうとした時に、うっすら見覚えのあるスタッフの方が。
もしかして…と声をかけると、やっぱり去年の方でした。これはラッキー!

スタッフの方もすぐに思い出してくれて、雑談中に「あの時の対応に感激したんです」ということを伝えると、彼は言いました。
「あの体験が嫌な思い出になっていないこと、そしてまたお越しいただけたことが本当に嬉しいです」
ズキュンっ!と胸を打たれました(笑)
サラリとこんなことが言えるのが素敵だなと。

自分達が提供しているモノ(価値)へのプライドだったり、その価値を通してゲストにハッピーになってもらいというおもてなしの心であったり、それが、例え不可抗力であったとしても満たされなかった時の悔しさというプロ根性であったり、そんな想いが根底にあるからこそ、サラリと口に出てくるセリフだと私は感じました。

今年もとってもいい気分で美術館を後にすることとなりました。

 

■ハードとソフトの相互関係
大塚国際美術館は、先に書いたようにそのハード(プロダクト)も本当に立派だと思います。
その上で今回は、そのハードを更に輝かせるソフトの力を感じました。
私の場合はハプニングや偶然の再会があって表出したのですが、きっとそんな想いを持って取り組んでいるスタッフの方々がいるからこそ、気づかない心遣いが館内に溢れていて、それが自由な鑑賞というスタイルや
居心地の良さにも繋がっているのだと思います。

一人一人のスタッフの想いの集合体が企業価値や企業文化だとしたら、大塚国際美術館の素敵さの真の要因は、ハードとソフトの両側面の良さを知ることで、初めて理解できることかもしれません。

次に訪問する時は、そんな目や感覚をもって鑑賞できるので、また新しい発見がありそうです。
「あの人なんでスタッフや細部をジロジロ見てるのかしら…」
という変な人にならないようにだけ、注意が必要ですが!

(安部)

社会調査の過半数はゴミ?(安部)2015年7月28日 火曜日

ワイドショーなり雑誌なりを見ていると、アンケート結果がよく掲載されています。
最近はSNSでも多いですね。結果を見たければクリックしてね、というパターン。

曰く
・年収1000万円以上の人の●●割は▲▲をしている!
・実はやめてほしい!上司が良かれと思ってしてしまっているNGなことTOP5!
・実は●割のOLが職場の▲に否定的だった!
などなど。

それぞれ興味深くもあり、その結果も楽しく見られるのではありますが、
それは「読み物」としてに限定される場合も多いです。

『渋谷を歩く若者30人に聞いた結果です!驚くことに最近の若者のマナー意識は・・・』となると、もちろんこの結果を持って日本の若者全体を語ることができないことは明らかです。

これは至極当たり前のことのように思えます。
そもそもこのようなアンケートって「読み物」でしょと、割り切っている方もいるかもしれません。
でも、より公的なデータにおいても、おかしな結果が世の中に出回っている、ということを事例とともに解説しているのが以下の本です。

◆「社会調査」のウソ ― リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書) 
  2000/6 谷岡 一郎   (著) 

社会調査論を専門とする著者は「社会調査の過半数はゴミだ」と言いきります。
そして、具体的にマスコミ報道や研究論文等の事例を上げて、なぜゴミと言うのかを解説しています。
なるほど、権威ある機関から公表されている結果ほど、知らず知らずのうちに盲目的に(前提をあまり考慮せずに)信じ込んでいる自分がいることに気付かされます。

調査結果のバイアス(結果を実態から歪めてしまうもの)として、本著では

・人の記憶の限界
・見せかけの相関
・リサーチ・デザインの問題
・誘導的質問
・サンプリング

などなどが挙げられています。

 いずれも実際のリサーチでも注意しなくてはならない代表的なバイアスですが、社会調査にはさまざまなバイアスが介在する余地がある中で、それを前提として、できるだけ「真実」に迫る工夫と努力を行うもの、ともいえるかと思います。

私の好きな言葉の一つに
「調査結果の真実は“その質問に対して対象者がそのように答えた”ということのみである」というものがあります。
つまりは調査結果は「対象者が過去にそのような行動を行なった」とか、「今そのように感じている」とか、「今後そのような行動をする」という真実とは必ずしも一致しないということです。
ここだけを見ると身も蓋もありませんが、だからこそできるだけバイアスのない結果を入手し、「なぜこの質問にこう答えたのか?」について考察する意義があるとも言えます。

いろいろな情報が氾濫し、簡単に大量サンプルの調査結果にアクセスできる今だからこそ、「調査結果を正しく見る」ことへの意識は強めて行く必要があると思います。
(と言いながらも、根も葉もない占いなんかにも影響を受けてしまう自分が不思議なのですが!)

(安部)

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