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大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

最近のトピックス(ちょっと弊社商品を宣伝させてください) (立田)2016年3月25日 金曜日

弊社内を見渡すと、2月は定性調査の嵐でした。デプスインタビュー約80人、GI 8グループ、ホームビジット2案件。忙しかったですが、楽しい日々を過ごさせていただきました!

そんな中、最近弊社にて増加傾向にある一つの流れをご紹介させていただければと思います。

おうち遠足

□おうち訪問遠足(ホームビジットをより気軽にご提供)

最近、調査業界でも話題になっているデザイン・シンキング。顧客に着目し(人間中心デザイン)、ニーズの本質(インサイト)をつかむことから発想のヒントを得て、アイデアをたくさん出して、プロトタイプを作って、短期間で検証を繰り返す、という手法です。

顧客に寄り添う手法の一つとして、ホームビジットがあります。生活空間に入り込んで、生活文脈から丸ごと理解して、インサイトにたどり着こうというもの。会場でのインタビューを超える情報量が手に入ります。

とはいえ、自宅訪問というだけで、“大変そう!忙しくてそこまで手が回らない!”とお感じのクライアントの皆様も多いでしょう。

これをお手軽に、気軽にご提供しているのが、「おうち訪問遠足」です。クライアントの皆様と弊社スタッフがご一緒にターゲットの自宅を訪問。その帰りにカラオケボックスや居酒屋などでデブリーフィング、参加者全員の「気付き」を出し尽くします。頭の中で熟成させ、数日後にワークショップで、「インサイト」を発見。

既に複数社のお客様にご利用いただいています。

※詳しくは下記弊社HPをご参照ください。

https://www.mri-msi.co.jp/mri-osaka/research5

 

□インサイト

上記に「ワークショップで、『インサイト』を発見」と書きましたが、正解のない世界でもあり、これがまた大変。

そもそも「インサイト」の定義って何なんでしょう?

世の中には色々な定義があると思います。「生活者インサイトとは、人の行動や態度の奥底にある、時には本人も意識していないホンネ」とか、「消費者インサイトとは、消費者の行動原理や、行動の背景にある意識構造を見通した結果得られる、購買行動の核心やツボのこと」とか言われていますね。

でも、「インサイトの発見」って結構大変!そう感じるのは以下の二つの理由からです。

 

①そもそも他人の心理、価値観を理解することが難しい

他人の心なんて早々簡単に分からない。その要因の一つには、自分の人生経験で得た価値観や思考の「枠組み」しか持っていないから、どうしてもそれに当てはめようとしてしまう、当てはまらない場合は考えるのを放棄してしまう、という特性があるからではないかと思います。

だとすると、他者の「インサイト」を語るには、まずは「自分との対話」が必要というところに行きつくのです。

自分の中にある「枠組み、概念」と向き合い、その「枠組み、概念」を解き放して、自分とは違う他者を受け入れて「共感」できるか、にかかっているのではないか、と思うわけです。

 

②「インサイト」は一つではなく、その中でビジネスに寄与するインサイトを言い当てるのが難しい

「革新的な解決策は、人間行動の中に潜む最良の『インサイト』からうまれる」と言われます。でも、「インサイト」は一人一つとは限らず、深さのレイヤーも色々。そのうち、商品・サービス開発に役立つインサイトはどれか?

ここの精度を高めるためには、クライアントの皆様のビジネス環境(PEST、3C)を深く理解しておく必要があると思います。

 

「インサイト」って奥深いですね。これからも追究し続けていきます!

(立田)

「社会的価値」について思うこと(立田)2015年4月1日 水曜日


人生の折り返し地点を超えて、終盤に向かっている年齢がそうさせるのか、最近の社会不安がそうさせるのか、マーケティング・リサーチに携わる中で、「社会的価値」ということを意識するようになってきました。

(とは言え、「何か行動を起こせているか」と問われれば、お恥ずかしながら何もできていないのですが…)

■マーケティングとは、生活者の幸せ・満足といった価値を創造すること

コトラー先生によると、マーケティングとは「価値を創造し、提供し、他の人々と交換することを通じて、個人や組織が必要(ニーズ)とし欲求(ウォンツ)を満たすことを意図する社会的、経営的活動である」と定義されています。一方で、マーケティングの中身は変化しているとし、その変化を次のようにまとめています。
「マーケティング1.0:製品中心主義(Mind)」「マーケティング2.0:消費者志向(Heart)」「マーケティング3.0:価値主導(Spirit)」「マーケティング4.0:自己実現(Self-Actualization)」。
ただ、これらは、あくまで「生活者個人に対する価値創造」と捉えられます。

■ソーシャル・マーケティングという概念

「ソーシャル・マーケティング」というコトバがあります。
コトラー先生は従来のマーケティングの技法を企業だけでなく、政府、博物館といった一般の非営利組織にも応用、拡張していこうとするものであるのに対し、W.レイザーが提唱した「ソーシャル・マーケティング」は、これまでのマーケティング行動に社会対応が欠如していたという反省のもとに、評価判定基準に社会的利益や価値をおこそうとする考え方のようです。4Pを中核とする伝統的なマーケティングに欠けていた社会的責任や社会倫理といった社会的視点を導入したものですね。

■深刻化する社会問題

日本における少子高齢化、人口減少が社会に与える影響はとてつもなく大きいです。
 労働力不足による経済規模の縮小、国の財政不安(年金・医療・介護など福祉諸制度の維持が困難に)、地方都市の消滅(2040年には地方自治体の半数が消滅の恐れに晒されているとの予測が)、無縁社会(コミュニティの希薄化)などが思い浮かびます。加えて、自然との共生問題、更には政治の右傾化なども、私にとっては大きな不安材料です。
 日本が直面しているこのような社会問題は、次世代に大きな傷を残すことになることは間違いないでしょう。
 マーケティング、もしくはマーケティング・リサーチの仕事を通して、少しでもこれらの課題に対処していくことはできないものでしょうか。

■「共通価値(CSV)の創造」という概念  ※Creating Shared Value

マイケル・E・ポーター先生が提唱している概念に「共通価値(CSV)の創造」あります。「顧客のニーズに対応するだけでは不十分だ」という主張で、共通価値(Shared Valuesとは、経済的価値を創造しながら、社会的ニーズに対応することで社会的価値も創造するというアプローチです。
 CSR(Corporate Social
Responsibility
)も有名ですが、社会貢献活動(フィランソロピー)や慈善活動的色彩が強く、企業の事業活動とは直接的な結びつきが希薄と捉えられがちです。
対して、CSVは経営戦略の一つとして、本業に即した形で社会的課題を解決する取組みを行っていくという考え方です。
 ネスレの「ネスプレッソ」(アフリカ・中南米のコーヒー豆栽培農家の経営・技術支援、環境負荷の軽減、自社にとっては上質豆の安定供給)、明治の「チョコレート」(ネスレ同様の価値)、パナソニックの「GOPAN(ゴパン)」(米需要の拡大)などが事例として挙げられることが多いようですね。

 「本業で儲けながら、直接、社会的な価値も生み出せ」ということなのでしょう。

■何ができるか

リサーチ会社である弊社が、経営戦略・事業戦略のお手伝いをすることはなく、ネスレの事例のようなバリューチェーンの構築といったことに携わることはありませんが(今のことろ…)商品・サービスコンセプト作りに関わらせていただくことはあります。
コンセプトは、①ターゲット・インサイト、②機能的価値、③その根拠となる商品属性、④情緒的価値などで記述・定義されることが多いと思いますが、ここに「社会的価値」という項目を必須とする、という考え方はいかがでしょうか。 
 コンセプト作りの段階で、先に述べた社会問題の解決に、少しでも、間接的にでも、何かしら寄与できる要素を埋め込む、そういったことを日々考えることが大事なのかもしれません。
小さな努力の積み上げが求められているのではないでしょうか。

 


(立田)

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